思考訓練の競馬

私が学生時代愛用していた英語参考書のバイブル「思考訓練の場としての英文解釈」からの連想で名付けたサイト。 競馬は自らの思考トレーニングの場として楽しむ。

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関屋記念予想 土曜のキングマンボ祭り

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土曜の新潟芝レースはキングマンボ系が大活躍。

以下の青いところがキングマンボ系
キングマンボ新潟

父キングマンボ系に限れば (2-2-3-16)複勝率30.4 単回収92 複回収61

全くの人気薄も含むので全体で見ればさほどですが、好走馬に占めるキングマンボ系の多さが目立ちました。

また母父でもキングマンボ系が大穴をあけています。

ジョイフル(父キングズベスト) 7人気 → 1着
ショウナンアエラ(母父キングカメハメハ) 10人気 → 1着
コトブキスフェール(母父キングカメハメハ) 14人気 → 3着

たまたまで済ますこともできますが、先週の日曜も同様の傾向が見られたことから、何かあると信じて突き進む。

BSイレブンで小木曽さんがおっしゃっていたように、ややタフな芝が影響しているか。

上がりタイムや走破タイム自体はいつもの新潟通りなのですが、上位に来る馬の血統が欧州色の濃いジリ足タイプの馬の好走が目立ちます。

おそらく芝がやや深いのか、力強いピッチが要求されると見ています。

こうゆう馬場はキングマンボ系の得意とするところで、日曜日も積極的に狙いたいところ。

ただ、同じキングマンボ系でもロードカナロア産駒のように、しなやかなキレを武器にするタイプは一枚評価を下げたいところ。



あとはポジション取りについては動画でもまとめているのですが、勝ち馬に限れば前々で運んだ馬が強いのが関屋記念ひいては新潟外1600mの傾向。







このポジション傾向と直近の開催での血統傾向を踏まえて、関屋記念を予想します。


◎オールフォーラヴは3,4番手で運べそうな上に、2走前の錦Sのように前半に速いラップを刻むレースも得意。逆にディープ産駒らしい切れ味には欠けるので、下げてしまうと持ち味がいきない。

その点ファストアプローチの取り消しもあり、先行争いはラクになるので好位はとりやすくなったでしょう。

軸は先行馬が基本ですが、2・3着には差し馬も十分くるので、相手筆頭は〇ロシュフォールでいいでしょう。上がり最速王ですが、前走七夕賞は上がり37.5の持続力戦となり適性外で度外視可能。

2走前の新潟大賞典は上がり特化のレースで3着も、メールドグラース、ミッキースワローに負けただけでここでは威張れる立場。

距離がマイルというのは母父フレンチデピュティなのでむしろ良さそうだし、こうゆう差し馬に田辺騎手は合う。構え過ぎて差し遅れることだけが不安要素か。

あまり手を広げてもあれなので、この2頭の各単勝、馬連、ワイドで勝負だ。

エルムSのポジション分析

コーナー別比較



札幌ダートは小回りコースで、直線の長さはダートでは函館に次いで2番目に短いために先行が有利です。


しかしどの時点で前にいればいいのでしょうか?スタートから?それとも4コーナーで前にいればいいの?このあたりがハッキリしないと予想を立てる上で迷うことが増えてきます。



まず見て頂きたいのがこちら。

過去10回のエルムSについて、各コーナーごとに、前から1/3に位置していた馬の成績を比較しています。エルムSの出走頭数は11~14頭なので、前から4頭目以内ぐらいを指します。


着別度数単回収複回収平均着平均人
1角4- 8- 6- 29/ 478.538.356936.16.1
2角4- 8- 6- 29/ 478.538.3569366
3角5- 9- 8- 23/ 4511.148.9681484.75.5
4角10-10-7-15/ 4223.864.31651863.24.7

4コーナーで前にいる馬の成績が良いのが目立ちますが、これは直線が短いのである意味当然の傾向といえます。よりゴールに近い位置で前にいるわけですから。

まず分けて考えたいのは、1着馬と2・3着馬で傾向が異なる点

2・3着に注目すると、1コーナーで前1/3にいる馬が70%を占めます。

一方で勝ち馬に注目すると、3コーナーまで行っても半数しかいません。つまり勝ち馬に限れば3コーナーでは先団につけていなくても、4コーナーで間に合えばいいということです。

エルムSの1着馬は上位人気がほとんどですから、人気を集めるような実力馬なら4コーナーに間に合えば良いと言えます。

逆にいえば人気薄でも1コーナーから前目につければ2・3着のチャンスはある傾向がうかがえます。


4コーナーポジション


では4コーナーでのポジションを詳しく見てみましょう。



エルムS4角pt
もちろん前々が好走するのですが、意外と4角先頭よりも、一列後ろの組が交わすケースが多い。

特に着順を加味してスコア化しているので、連軸なら4角先頭よりも、その後ろのグループにつける馬がいい。

差し馬に関しては、過去10回で3頭しか馬券に絡んでおらず、いずれ3着どまりなので軽視していいでしょう。

レパードS2019 レース回顧 Hペースに付き合わない騎手

良い復習が、良い予想を生む!


さて難解だったレパードSを回顧していきます。波乱な結果だったからこそ、その原因を探ることで次走以降の各馬の取捨選択がしやすくなるので、鉄は熱いうちに打っておきましょう。


まずはレースレポート画像を一枚にまとめているので、必要な方はクリックして保存してください。


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レース展開


結果から考えると、スタートから1コーナーが勝負を分けるポイントでした。

逃げ・先行が有利なレースでもありコースでもあることに加えて、混戦模様で各騎手が色気を持って先行姿勢で挑んたことが、1コーナーまでのポジションを争いを激化させ、前半3Fが過去10年と比較して最速の34.6秒に。対照的にラスト3Fは38.6秒で最も遅い結果に。

そのため1コーナーでの先行争いから距離を置いたハヤヤッコとトイガーが展開を利して上位に来たと考えられます。実際4着のブルアイリーデも後方からの外差しでした。

その点デルマルーヴルは先団グループで追走しながらも、2着を確保して地力上位を証明しました。

図1


レパード20194角結果
4角のポジション取り 数字は着順です

サトノギャロスも2番手追走で5着に粘っているのは、自身のキャリアで1400mが最長距離だったことを考えてもかなり評価できる内容。ただそれだけに、次走でどの距離で買うかが難しいところ。


次走注目馬



逆に前崩れの展開で大敗した馬は次走狙ってみたいところ。

まずビルジキールは11着ですが図1から4コーナーを3頭目外を回していて、流れだけでなくポジション取りでも不利だったので、次走小回りコースで先行見込みが立つなら、勝ち負けでしょう。


他ではエルモンストロは先行争いで前をとれず、6,7番手追走で4コーナーでマクリにかかるも、図1より何と5頭分も外を回るロス。

ただでさえコーナー角度のキツイ新潟コースですから、外に振られすぎてスピードを失いました。ユニコーンSの走りを見ても先々はOPまで行ける器でしょうから、コーナー4つのコースで普通のペースで流れれば好走必至でしょう。


次走危険馬

また好走馬も極端なペースに恵まれた面があるので、ハヤヤッコとトイガー、ブルベアイリーデは人気するようなら疑ってかかりたいところ。

特にトイガーはインの後方で溜めてロスなく運んでの3着で上手くいきすぎたと言っていいでしょう。


雑感



まぁしかしこのレース展開は読みづらかったですねぇ。確たる逃げ馬がいない=展開が落ち着く→逃げ・先行が残る。という発想でいたのですが、各ジョッキーもそう考えていたことで、先行激化で差し決着ですから、ジョッキーの心理面の予測も大事だと痛感させられるレースでした。

ただこうした複雑な展開になる時の田辺騎手はうまい印象がありますね、ガツガツ競り合わず馬のリズムを大切にして、直線に余力を持って挑みたい傾向がインタビューなどからも読み取れるので、仮に前く崩れが読めた場合には田辺の騎手買いが有効かもしれません。




札幌日経OP 予想 機動力とスタミナとフレッシュさ

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夏は食べ物も恋愛も鮮度が大事。馬も例外にあらず。

モンドインテロはこのレースを過去2勝していてコース相性抜群も明らかに鮮度がない。どうも暑い夏のテンションで買おうという気が起きない。

◎タイセイトレイルは軌道に乗ったハーツクライ産駒のパターンで、7戦連続して2200m以上で馬券内と長距離で勢い満点。

ハーツクライ産駒だがシンコウラブリイの前向きさが出ていて、小回りを先んじて制す器用さもある。 その点初の札幌コースも問題にならない。


相手筆頭は同じくハーツクライ産駒の〇レノヴァール。全4勝は13頭以内の競馬で少頭数が合う。

のっそりしたアクションで速い脚はないだけにこの距離延長は歓迎。鞍上が岩田騎手で内枠となればロスなく前目で運べる期待値が高い。


このレースは小回りの長距離戦なので前々で運んだ馬の好走が目立つなかで、▲ロードヴァンドールはもちろん地力上位で軽視できないが、注ヤマカツライデンが面白い。

長期休み明けで警戒されていない中で、ノーマークですいすいと逃げてしまえば残り目はありえる。鮮度のない馬だが長期休みの熟成された味わいも捨てきれない。

西村淳也騎手の躍進の要因を探る!

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西村淳也ジョッキーを取り上げます。

リーディング争いにおいて、前年59位から今年の7月時点で20位と大躍進を遂げています。

幸、内田、大野などベテランジョッキーと互角の争いを演じているのですから見過ごすわけにはいかないでしょう。


勝利数の推移をデビュー時から見てみましょう。

図1.勝ち星の推移

西村淳也 勝ち星推移

2018年の平凡な成績から2019年で一気に勝利数を増やしている事が分かります。

特に2019年の2月に9勝をあげて大ブレイク。月に9勝もすれば通年換算で約100勝ラインなので、すごさが分かると思います。

騎乗技術が急に向上したのか、馬質が向上したのか、参考に単平均人気の推移も見ておきましょう。


図2.人気の推移
西村淳也 平均人気推移

図1の勝利数の推移と連動するように人気馬への騎乗が増加していることがわかります。特に2019年2月には平均人気が一気に変化しています。

2018年の後半に少しずつ勝ち星を増やしたことが影響したのか、馬質が向上した結果勝ち星を増やしていることが確認できます。

もちろん馬質だけが躍進の要因ではなく、そうした馬で結果を残し続けたからこそ勝ち星を継続しているはずですから、確実にジョッキー自身の技術の向上もあるでしょう。


フィジカル面での技術改革については外野からは分かりませんが、数字から明らかなのはポジション取りが変化している点です。


図3.ポジション変化
脚質シェア比較 2018_2019


下が2019年ですが、逃げ+先行(青+赤)の割合が約1.38倍upしていて逃げ・先行への意識が強くなっていることが明らかです。

また後方待機(緑)の割合がもっとも変化が大きく40%ダウン。

こちらの脚質判定は逃げを除けば、4コーナー位置で判定されるので、スタートからのポジション取りは把握できません。

補足として最初のコーナーでの位置取りも見ておきます。

図4.1コーナーでのポジション変化
最初のコーナー 前1_3以内率

こちらは最初のコーナーで前から3分の1以内にいる確率を示しています。

やはり最初のコーナーでの位置取りでも前々を意識していることが分かります。


競馬は基本的には逃げ・先行が有利ですから、競馬の原則にのっとった躍進思いますが、誰でもが意識だけで前目のポジションをとれるわけではないでしょう。

師匠の田所調教師いわく
「褒めるとすれば、スタートセンスがいいところかな」


とあるのでスタートセンスの向上と前への意識改革が同時に進行して成績向上につながっているのでしょう。

鶏が先か、卵が先かはわからないので、たまたま一時期に馬質が良くて成績を伸ばす騎手もいますが、しっかりと逃げ・先行を打っての勝利は減量がとれても再現性の高い勝ち方なので一過性の躍進ではないのだろうと私は思います。

ただ今のところは、未勝利・500万以下が主戦場なので、上級クラスになって逃げ・先行だけではうまく行きづらくなった時に、どんな対応力を見せてくれるかが馬券的にもカギになります。

参照
2年目・西村淳也、飛躍の裏に田所師の教育論
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=156859



プロフィール
◆Thinker 大阪大学出身 27歳 競馬を愛するノマドワーカー。
◇データや傾向の具体的な知識にのみ頼るのではなく、演繹的思考から得られる理論・理屈を重視しています。

私の競馬履歴
◇私の競馬の見方に強く影響を与えているモノ
・「推測と反駁-科学的知識の発展-」
  (著 カール.R.ポパー)
・「サラブレッド配合史」(著 笠雄二郎)
・「血は水よりも濃し」(望田潤の競馬blog)
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